7月1日

 

 

6月1日、長女を出産した。

10ヶ月に及ぶ妊娠生活を主に書いていこうと思う。トツキトオカ、いろんなことがあった。

 

 

 

 

 


「将来子どもが産まれたらさ〜…」

「子どもは何人くらいほしいかな?」

なんてことを雑談することもあり、当初から夫婦2人とも子どもがいる生活を希望していた。

 

 

 

2人暮らしを始めて2年、結婚して半年。

結婚式、結婚パーティー、ハネムーンを終えたのでそろそろ子どもを考えようかと2人で話し合った。

子どもは授かりものという考えもあったため、特に妊活を一生懸命したわけではなく、避妊を辞めて半年弱でお腹に赤ちゃんがやってきてくれた。

※妊活をしていないと言っても生理周期を把握したり、冷えないように心がけたり、その程度のことは気を付けていた

 

 


赤ちゃんを授かり、妊娠生活が始まった。

 

 

 

 

 


□ 妊娠判明

 
9月下旬、なんだか下腹部に違和感を感じる。生理予定日の前にも関わらず「妊娠したかも」となんとなく感じた。生理予定日になっても生理が始まらない。通常は予定日の1週間後から使用できる妊娠検査薬だが、ソワソワしたので予定日の3日後くらいにフライングで夫に隠れてこっそり使用した。

 

 

 

するとうっすら陽性サインが出た。

ただ、予定日の1週間後より前に使用した場合は偽陽性が出る可能性があるため、陽性ということは一応夫に報告したが「また1週間後に使ってみよう」ということに。

喜んでも偽陽性だったら落ち込んでしまうためなるべく平常心で通常通りに生活をした。(内心はすごくドキドキしていたけれど…)

生理予定日より1週間経っても生理が始まらないため改めて検査薬を使用。するとはっきり陽性ラインが出たため、10月2日に産婦人科を受診した。

 

 

 

エコー検査にて子宮内に胎嚢(赤ちゃんが育つ袋のようなもの)がはっきり映っていたため妊娠が判った。

ただ、初期流産の可能性は高く心拍がはっきり確認できるまでは安心できないため2週間後に再診することに。

2週間後の再診でパクパク動く心拍を確認できたので妊娠確定となった。

 

 

 

妊娠が確定して、もちろん嬉しかったのだけどお腹がすぐに出るわけでもないし、何も変化を感じないのであまり実感が湧かなかった。自分の身体の中で新しい命が誕生したことがただただ不思議だったことを覚えている。

母子手帳の交付を受けに区役所へ行き、本格的な妊婦生活がスタートする。

 

 

 

 


□ 妊娠初期


妊娠が判って少しずつつわりが始まる。最初は少し気持ち悪いなと思う程度。それがだんだん酷くなっていった。わたしがダメになったものはこれ。


・和食、特に出汁の匂いや味

・人混みなどいろんな匂いが混じった空間

・空腹感


和食は大好きなのにつわりの期間中は本当に関わりたくなかった。特にお味噌汁は受け付けなかった。

人混みも特に苦手になった。

特に辛かったのは空腹感。少しでもお腹が空くとすぐに気持ち悪くなる。だからと言って、固形物を食べても気持ち悪くなることもあった。

看護師として働いていたため仕事が辛かった。

配膳時や食事介助時の食事の匂いで気持ち悪くなるし、患者さんの匂いや排泄物の匂いなどいろんな匂いがする環境。最悪だった。

 

 

 

特に夜勤をしていたときは朝方にお腹が空くため、空腹にならないようにおにぎりなど食べて対策しても気持ち悪くなる。何度も気持ち悪くなりながら業務をこなしていた。時にはトイレに駆け込んで嘔吐することもあった。 

つわりがピークに達する頃、本当に辛かったから職場に相談して夜勤をやめた。

 

 


匂いに関してはマスクをして対策。

食事は必然と洋食が多くなった。特にケチャップは酸味と甘味があり食べやすかった。それから空腹にならないように比較的気持ち悪くならなかったゼリー飲料を常に常備してこまめに飲むようにしていた。

 

 

 

 

 

□ 妊娠中期

 

妊娠中期になると少しずつつわりも落ち着いてきて余裕が出てきた。

とは言っても、体調が悪くなることはあるので無理しないように自分の体調と相談しながら生活をしていた。

調子がよければ夫とお散歩したり遠出したりして今しかできないことをやった。

熱海に日帰り旅行にも行けた。

お腹も少しずつ目立つようになり、自分が妊婦なんだと自覚できるようになった。

 

 


ベビー用品など検討し出したのもこの時期。

ベビー用品はいちいち可愛くて何買おうかなって考えるのはすごく楽しかったし、赤ちゃんが産まれてくるのが待ち遠しく思うようになった。

 

 

 

 

 

□ 妊娠後期

 

どんどん大きく重たくなるお腹。ナース服もマタニティ用になる。

 

 

 

妊娠後期の頃にコロナが流行しだす。

職場もコロナ病棟(感染した患者が入院する病棟)が出来たので、常にコロナウイルスと隣り合わせの環境でヒヤヒヤしていた。職場の配慮もあり、コロナ疑いの人が入院してきても接触しないように受け持ちを外してもらったり、有休を使って予定していた産休より早めに産休に入らせてもらったりした。

 

 

 

産休に入ってからは外出自粛のためほとんど家の中で生活する。夫も在宅勤務になったため、2人で家の中で過ごした。こんなに2人で過ごす時間は付き合ってからも含めて初めてだった。24時間同じ空間で過ごすのでどうなるかと思ったけど、ケンカもせず毎日楽しく過ごした。出産前にこうやってゆっくり2人で過ごせたのである意味よかったのかもしれない。

 

 


家の中にいるだけでは太るし体力も落ちるため、ウォーキングやスクワットや床掃除など妊婦でもできることを始めた。

予定日が近づくにつれてソワソワドキドキ。

でも出産兆候が全くなくて健診でも「うーんまだかな」って言われて待ちくたびれてかなり落ち込んでしまう。

がんばってウォーキングしたりスクワットするけど効果が出ないことや、お腹が重くて仰向けに眠れないし寝返りも打てないこと、ホルモンの影響でまとまった睡眠がとれずに夜中に目が覚めて再入眠できないこと、「まだ産まれない?」っていう親や友達からのメッセージに対してプレッシャーが重かったことなどで落ち込んでしまった。

5月30日が予定日だったけれど、産まれないため6月1日に陣痛促進剤を使用する誘発分娩の予定になった。

 

 

 

 


□ 出産、育児


6月1日に陣痛促進剤を使い、壮絶な痛みとともに長女を出産した。経験したことのない痛みだったけど、五体満足に無事に産まれてきてくれて泣き声を聞いたら痛みなんか忘れて喜びに変わった。

 

 


6月5日に退院して夫と赤ちゃん、猫との生活が始まった。

 

 


赤ちゃんはとにかく泣く。お腹が空いた、おしっこが出てなんか気持ち悪い、眠たいのに眠れない、暇だからかまってほしい、どこか触ってほしい、抱っこしてほしい、立ちながらゆらゆら揺れてほしい、暑い寒い、など全ての欲求を泣くことで表す。

最初は何で泣いてるのか本当に分からなくて何時間も泣き止まない赤ちゃんにイライラすることもあった。

赤ちゃんと過ごし始めて1ヶ月が経ち、少しずつだけど何で泣いているか、なんとなく赤ちゃんの欲求が分かる様になってきた。そうすると少し余裕が生まれてくる。

 

 

 

最近は、動くものを目で追うことができるようになった。たまたまかもしれないが、あやすと笑うこともある。「あー」とか「んんー」とか可愛い声を出すこともある。

できなかったことができるようになる瞬間をみるのは楽しい。そして可愛い。

 

 


おっぱいあげて、オムツ変えて、寝かしつけてたらあっという間に1日が終わるし、そんなこと繰り返してたらあっという間に1ヶ月が終わった。

こうやってすごい速さで時が過ぎていくんだろうな。

 

 


夫も8月上旬まで育休をとってくれたので、家事を含め赤ちゃんや猫のお世話もいろいろやってくれている。そのおかげで結構ゆっくり休めてる。本当に助かってる。ありがたい。

ただ、寝かしつけの時に変な即興子守唄を歌って赤ちゃんが困惑した表情しているけど…

 

 

 

妊娠中、ある友人に報告した時に

「この2人の元に産まれたら絶対楽しいよ!2人の元にやってきた赤ちゃんは幸せ者だね!」

って言ってくれた友人がいた。

そう言ってくれたのがすごく嬉しかった。

 


家族みんなで楽しく幸せに過ごしていけたらいいな。この小さな赤ちゃん、大きく育てます。

 

 


今後とも、ゆるたくハウスをよろしくね